プロフィール

1963年11月6日北海道稚内市生まれ　中央区東日本橋在住

学歴

1993年　明治大学法学部卒（社会保障法専攻）難病罹患のため４年次中退後復学

2022年　東京都立産業技術大学院大学修士課程修了

職歴

1995年　有限会社パムックを創業。オーダーメイド車椅子の製造販売を行う。

2019年　同社24年間経営後売却。

2020年　PS-PRODUCTS株式会社創業、理想の車椅子作りに向けて奮闘中。

幼少期・学生時代

1963年　稚内生まれ

4歳の時　父の転勤で父、母、姉、弟と共に浜松に転居。

小学生、中学生時代は、バスケとスケボーとバンド活動（ギター）を楽しむやんちゃ坊主。高校は2年生の時に退学し『自由すぎるハイティーン』生活が始まる。50ccで北海道へ向かい旅先で知り合ったジャガイモ農家で働く。半年後浜松に戻り、アルバイト、読書、ヨガ、英会話、家事手伝い、通信制高校入学など気ままな数年間を過ごす。その間にラーメン屋でのアルバイトでは『ほぼ店長』となるに至り、今でも得意料理は餃子ともつ煮込み。アルバイトでためたお金を握りしめ19歳でヨーロッパ方面へ出発。バックパックひとつでヨーロッパ・アフリカ１５カ国を１０ヶ月間旅して歩く。

大学～福祉の世界との関わり

21歳で明治大学法学部へ入学。この年明治大学に初めて全盲（視覚障害）の学生が文学部に入学しており、学生有志で『明治大学点訳の会』というサークルを立ち上げる。主な活動は、点訳や対面朗読のほか他大学の点訳の会との旅行など。またこの頃、大学の先輩の紹介で出会った障害者の自立生活をサポートする介助活動も始めている。

4年生の時にギランバレー症候群に罹患。急遽浜松に帰省し治療のため６か月入院。その後回復するも大学は中退し東京で就職する。

学生時代に障害者の生活介助をとおして車いす生活は身近に感じていたものの自身が入院中に車いす生活を送ったことで福祉機器にかかわる仕事を目指したいと考えるようになる。そこでサラリーマンをしながら大学に復学し　２９歳で明治大学卒業。職業訓練学校でCADを学び車いすメーカーに転職する。

世界旅行を経て車椅子の会社を設立

３０歳で車椅子の会社を始めたいと当時公務員だった妻に打ち明けると、その前に1年間旅に出ないか？との提案。これから起業しようという夫婦がアパートを引き払いバックパックをそれぞれ背負い、アジア・アフリカ・中東12カ国を10か月かけて旅することになる。（この年に地下鉄サリン・阪神淡路大震災）

１９９５年（開業）～２０００年頃　

世界旅行からの帰国後、すぐにオーダーメイド車いすを手掛ける会社を起業。ユーザーのニーズを丁寧に受け取り、身体や機能がご本人に合った車イスを作成することをモットーに会社をスタートさせる。経営理念は「どんなに重たい障害を持っていても地域で安心して生活ができる。そのためのサポートを福祉用具を通じて行う」。地域で自立生活をする重度障害者のユーザーさんに助けられ、育てられ、また仕入先や家族の協力で事業が軌道に乗ってゆく。

２０００年（介護保険法施行）～２０１０年頃

介護保険法が施行（2000年）されると同時に、主に高齢者向けの車いすやベッドのレンタル事業もスタート。

２００６年・２００９年・２０１７年にそれぞれ東京、千葉にて3店舗のデイサービス（高齢者通所介護事業所）を開設。オーダーメイド車いす製作事業とは異なる経営に苦慮しつつも時には高齢の利用者様の送迎ドライバーを担当したり、夏祭りやお花見に参加し、地域で暮らす高齢者との交流が増える。

２００７年　介護支援専門員（ケアマネージャー）試験合格。

福祉制度に限界を感じ、自ら車いす業界団体の活動を開始

経営を続ける中で福祉制度の限界を感じ、車いす業界団体の活動にも積極的に参加するようになる。数年後には制度委員として福祉制度改善に尽力（2005年～2012年頃）。

また、２０１６年一般財団法人日本車椅子シーティング財団の立ち上げメンバーとなる。業界団体の活動、財団法人の理事を務めながら、２０２０年から念願の東京都立産業技術大学院大学にも通い、修士号を取得。

２０１９年、従業員９３名、年間売上高６億３千万円、顧客数６０００名以上まで成長し、２３年間経営した会社をM＆Aで上場企業に売却。２０２０年からは、新会社を立ち上げ理想の車椅子作成に向けて奮闘中。

現在、中央区東日本橋在住（中央区に引っ越して６年目）。妻と大学生の娘との三人暮らし。ベトナムでトレッキングをしたり、マラソン大会に出たりと、アクティブな家族。「中央区のこれからを考える会」を立ち上げて以来は、夫婦で自転車に乗り、区内はもちろん近郊を隈無く走りまわる日々を送る。

世界を放浪し、また起業や業界団体活動と、とにかく走る！動く！実現させる！ことを自ら体現し、様々なことに挑戦してまいりました。そんな川畑のこれまでの歩みを写真と共にご紹介します。

＜世界旅行中＞

＜車椅子の会社を起業＞

＜家族との歩み。娘の成長＞